服部財団

Cross Talk

talk 03|
自分のことを気にかけてくれる、応援してくれる人がいる喜び。
権 俊佑(KWON JOONWOO) 

クォンジュヌ
第14期服部奨学生
京都大学 法学研究科
法曹養成専攻
金田 百惠
カネダモモエ
第13期服部奨学生
東京大学法学政治学研究科
法曹養成専攻
※所属は撮影時のもの

目次

服部奨学生としての日々を振り返って

通っていた京都大学のロースクールに服部奨学生がいて、その方の紹介で応募しました。ほかの奨学金とも比較して検討しましたが、ほかの奨学財団だと行事ごとが少なかったり、逆にかなり頻繁に面談があったりと、そのあたりも検討材料でした。
時間的な制約はどうしてもあるので、自分の時間も大事にしつつ、有意義な時間の使い方をしたいと思ったとき、行事やイベントなど学びや出会いの場が多く、かつ奨学生同士の交流がオンラインでもオフラインでも活発な服部国際奨学財団に惹かれました。

私は、奨学金を探すなかで、まずは条件がとてもよかった点が目に留まりました。応募方法がそれほど複雑ではなかった点も決め手の一つでした。実際に服部奨学生として採用していただいてからは、本当にさまざまな行事やイベントがあって、学業や生活面のサポートも手厚く、とてもありがたかったです。 

私は学部生の頃、別の奨学金をいただいていましたが、その奨学財団には留学生しか在籍していませんでした。服部国際奨学財団は日本の学生も多く、交流も活発なので嬉しいです。

服部奨学生の方々は、みなさんとてもエネルギッシュですよね。瞳にキラキラと光がある、そんな学生さんが多い印象です。

そうですよね。 奨学生同士で交流できる機会がこうしてたくさんあると、自分とは異なる分野の方々と話す機会がたくさんあって、とても新鮮です。

研究発表会も刺激的でした。 ロースクールでは法律の勉強がとにかく忙しくて、ほかのことに目を向けることが難しいのですが、服部奨学生の皆さんとの交流を通して、いつもとは違う世界に触れることができ、視野が広がりました。改めて「私もがんばろう!」という気持ちになります。

モチベーションが上がりますよね。私は、奨学生と事務局、OBOGのコミュニケーションツールとして導入されている「Slack」を活用して、分野の異なる奨学生の方々や、同じ法曹系の方々と交流していました。どちらもとても貴重な出会いでした。

Slackは、いつもいろいろな奨学生の情報などが飛び交っていて活発ですよね。

みんなで情報交換をしたり、報告をしたり、リアルタイムでも会話ができますし、困ったことはすぐに気軽に相談できるのでありがたいです。

事務局の方々も、私たちのことを「奨学生たち」とひとくくりで見ているのではなく、本当に一人ひとりじっくりと見て、関わってくださっていますよね。

関わり方がとても丁寧ですよね。 私は結構長い期間、受験生活をしていて、かなり孤独な気持ちもあったのですが、毎月提出するレポートを事務局の方がいつも丁寧に見てフィードバックしてくださって。大きな支えになっていました。

わかります。レポート提出は「面倒なタスク」ではなく、「事務局の方とコミュニケーションをとるツール」として、 いつも楽しみに書いていましたし、毎月とても励まされていました!

事務局の方々ともこんなに密な関わりを持てるなんて、最初はイメージしていませんでした。

そうですよね。服部財団にお世話になって間もないころ、事務局から返信用封筒が入った提出必要書類が送られてきて、記入して送り返したことがあったんです。 特に何も考えないで、いただいた封筒でそのまま送ってしまったのですが、後日Slackで、「こういったときは『宛』を消して『御中』に書き換えて送るんですよ」と教えていただいて。細やかなところまで目配りしてくださっていて、私が将来恥をかかなくて済むように教えてくださっているんだなと思い、驚きましたし、とてもありがたかったです。

私の場合は、就職活動の関係でロースクールを中退することになってしまい、「見限られてしまうかもしれないな……」と覚悟していたのですが、全くそんなことはなく、私の決断を喜んで応援してくださって、懐の深さを感じました。

「たくさんの奨学生と、それを管理する事務局員」という感じではなく、人と人との関わり合いや繋がりを感じ取ることができるような雰囲気ですよね。たとえば、面接の時にちょっと話したことを、ずっと覚えてくださっていたり。

そうそう。事務局の方々が、会話の一つひとつを覚えてくれていることが多くて、素直にとても嬉しかったです。

私はちょうど、奨学生としての在籍期間がコロナ禍とかぶっていたこともあり、イベントや行事の縮小、オンライン開催への切り替えが多かった時期でしたが、そんな中でも、しっかりとつながりを感じることができました。

成人してから、親や友人ではない人が心から応援してくれたり、時には私たちのことを思って指摘してくださったりすることはなかなかないので、服部財団はとても貴重な居場所だと思います。 そういうつながりに恵まれている環境は、勉学に打ち込むうえでも、大きな支えになりました。

私にとって服部財団は、大切な居場所であり、「社会と繋がっている」という実感を持つことができる場所でもありました。服部財団にお世話になることができて、本当に良かったです。

今後の夢と展望、目標

私は昔から国際交流に興味があり、今後もグローバルに活躍できる人になりたいというビジョンがあります。 拠点は日本で海外でもどちらでもいいのですが、グローバルな仕事を経験して、「この分野ですごく頼りになる先生」と言っていただけるような弁護士になりたいと思っています。

私は韓国から日本へ留学に来て、言語の違いはもちろん、文化の違いもたくさん経験しました。そうした文化の違いから来るような法的問題に関わってみたいと思っています。
日韓ビジネスにとどまらず、海外に関わる日本のビジネス、韓国と世界が関わってくるビジネスなどをサポートできる弁護士になりたいです。 また、大学時代には会社法のゼミに入っていた経緯もあり、会社法関係の仕事を通して、世界へ展開していくビジネスの支援をしたいと思います

服部財団で、いろいろな方とお会いしてお話を聞くことができたのも、視野を広げるきっかけになりましたよね。以前の行事では、食事の際の隣席が弁護士の先生でした。 きっとそのように席を準備してくださったのだと思うのですが、興味深いお話をたくさん聞くことができて、とてもためになりました。

普段はなかなかお話のできない、業界の方と交流する貴重な機会もたくさんありましたよね。

私も、これまで゙OBOGの方にしてもらったように、何か恩返しができたらいいなと思っています。 法曹系を目指す学生がいれば、自分のキャリアの紹介をしたり、相談に乗ったりすることはできると思います。

私も同じ考えです。 受験の時はとても孤独だったので、同じ境遇の後輩がいたら、話を聞くだけでもできたらいいなと思います。

服部国際奨学財団には、本当にお世話になりました。 私は途中で゙軌道修正をして法学の道に進んだこともあり、一気に専門書を揃える必要があったので、それに奨学金を充てました。もし奨学金をいただいていなくて、アルバイトで賄おうとしていたら、どれだけ時間がかかっていたかわかりません。勉強する時間も取れていなかったと思います。

奨学金で支援していただくにあたって、「自分が何をしたいか」はとても大事なポイントですよね。 それがはっきり決まっているのであれば、そこへ早く進むために、奨学金は本当に大きな支えになってくれます。もちろん、アルバイトから得られる経験や出会える人たちもいるかもしれないですが、服部財団にも貴重な、そして自分の今後を左右するような出会いや経験がたくさんあると思います。

ここは、夢を叶える近道を教えてくれる、そして自分のことを肯定して応援してくれる人たちがいる、大切な居場所ですね。

たくさんのチャンスに恵まれて、たくさんのことを吸収できる、こうした場所があることで、自分が目指す道に一早く辿り着くことができ、かつ成長することができるのだと思います。

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