「2020年2月から新型コロナウィルス感染症拡大という未曽有の事態が発生していますが、その中でも服部国際奨学財団はどのような活動をされてきましたか?」
例年ですと年4回の服部奨学生同士が交流、歓談できる行事を実施していたのですが、コロナウィルス感染症拡大とそれに伴い2020年4月に発出された緊急事態宣言により、行事のほとんどは中止もしくはオンライン開催を余儀なくされました。
まず、2020年2月に予定していた修了式がオンラインに切り替わり、春の入団式、夏頃に予定していた研修旅行が中止。文化講演会という毎年行っていた有識者による講演会もオンラインでのビデオ講演となりました。
そのようなコロナ禍の中でも、オンラインによる小規模な交流会を数多く実施してきましたが、どうしても例年のような対面での交流は難しい状態でした。事務局員から報告があったのですが、服部奨学生、特に新大学1年生から「キャンパスに行けないから大学生になった気分がしない」「友人を作ることができない」と言う悩みが多く寄せられたとのことです。
そういった事情を鑑み、大学一年生の服部奨学生を中心に集めた行事を行いたいと考え、交流、研修を目的とした交流会を2020年11月に開催しました。当日はFDAのキャビンアテンダントによる身だしなみ・マナー講座を実施し、飛行機をチャーターして名古屋から富士山までの遊覧飛行ツアーを行いました。感染症対策を徹底したため一人の感染者も出すことなく、行事を行うことができました。
後日、服部奨学生から届いたレポートにも、「非日常的な経験を他の服部奨学生と一緒にすることができとても楽しかった。」「身だしなみについてしっかり教えてもらえたのは初めてだったので、今後の就活などに活かしていきたい」といった感想が書かれていました。