服部国際奨学財団

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インタビュー
公益財団法人服部国際奨学財団 第14回文化講演会・服部奨学生研究発表会 (今池ガスホール:名古屋市)を終えて 瀬田 大
2022.10.10 インタビュー実施

全服部奨学生を対象とした行事の開催は、2019年05月19日の服部奨学生研究発表会以来ですね。場所も今回と同じ今池ガスホールでした。
2020年には新型コロナウイルス感染症が蔓延し、03月に予定しておりました服部奨学金修了式は感染拡大防止の観点から急遽オンライン開催へと変更せざるをえませんでした。その後の行事は、オンラインでの開催が多くなり、最近になって、やっと少人数の対面イベントを感染予防対策をとって開催出来るようになりました。

今回の文化講演会の講師は当財団の選考委員でもある東京大学 大学院総合文化研究科の梶谷真司教授にお願いしました。先生の講演は「一緒にいるとはどういうことか?〜共創哲学の試み」でした。普段私達は“何者か”であることによって社会に属しているが、無理して何者かになる必要性はなく、何者でなくてもいいのだと気づき、個性を互いに尊重しあうことの重要性を感じ取ってくれたと思います。
第二部の公開対話〜対話の内容〜で登壇した6名の服部奨学生は、事前に打ち合わせも何もないのに頭の中で考えて整理して自分の中で発表されていて、感銘を受けました。

梶谷教授
東京大学 大学院総合文化研究科 梶谷真司教授
公開座談会

今日研究発表を行った服部奨学生の安福さん、亀﨑さん、リショウキンさんは研究分野の異なる100名を超える学生を前に、自身の専門研究をわかりやすく伝え、そして参加者からの質問に答えるというのはとても良い経験になったと思います。今回は宇宙、世界自然遺産、再生医療とテーマも様々でしたが興味深く聞かせていただきました。毎年多種多様な分野のを研究する服部奨学生から研究発表を聞くことが出来るのはとても勉強になりますね。

安福さん
授与式

服部財団の行事は毎回、服部奨学生が運営スタッフとして参加します。今回は16名の服部奨学生が企画から参加し、当日の司会、音響、カメラ、受付など様々な業務を担当してくれました。服部奨学金を受給する、大学1年から博士後期課程まで年齢、国籍、大学の異なる学生が協力して作り上げてくれます。日々学業に励むだけでなく、このような交流の機会を通じ人として成長していく姿を見ることが出来るのはとても嬉しいですね。

集合写真
インタビュワー/第14期服部奨学生 
市野葵(愛知教育大学 教育学部 1年)

今回初めてイベントの運営スタッフに参加し、昼食懇親会の座席表作成や当日の受付、役員の方々へのインタビューを担当させていただきました。 服部奨学生に採用していただいてから瀬田理事長とお話しするのは初めてだったので、最初は緊張しましたが、私に対してもとても優しく、真摯に向き合ってくださったこともあり、瀬田理事長の心の広さに感銘を受けると共に、この機会を楽しもうと気持ちを切り替えてお話することができました。 服部奨学生として歩み出した大学生活は服部奨学金のおかげで、学業に専念することができ、順調に学びのスタートを切ることができました。

大学では教育学を学んでいます。「子どもたちにとって良い教育とは何か」「子どもたちへの指導に必要なことは何か」「子どもたちが健やかに成長できる学校を作るためにはどのようなことをすれば良いのか」等、教育に対しての疑問を常に抱きながら、教育への考えを深めていきたいと考えています。
私が大学の学習に集中して取り組めるのも、服部奨学金のおかげです。金銭面だけの援助ではなく、環境面でも手厚い援助をしていただいて、服部財団には感謝してもしきれない思いでいっぱいです。服部奨学生の名にふさわしい学生になれるように、これからも精進していきたいです。

瀬田 大