服部奨学生となり夢の実現に向かって
一歩踏み出すことができました

REGMI UTSAV(レグミ ウタサブ)さん(第11期 服部奨学生/2019年04月〜)
名古屋工業大学 工学部第一部 電気・機械工学科 機械工学分野

REGMI UTSAVさん

家族と一緒にネパールから来日し、高校3年生の時に姉が見た1枚のポスターがきっかけで応募。服部奨学生となった現在の思いや心境を語ってくれました。

ネパールから日本へ

Q:レグミさんはどちらからいらっしゃいましたか?

レグミ:2013年 12歳のときにネパールから来ました。両親はそれよりも以前に来日し名古屋で飲食店を経営していました。私が12歳になったタイミングで姉と一緒に来日し、日本で生まれた妹も含めて家族全員で暮らすことができるようになりました。

Q:来日する前のネパールではどのような生活をしていましたか?

レグミ:家族を養うため出稼ぎとして両親が日本に行ったあとは、祖母と一緒に暮らしていました。ネパールでは農業以外の仕事があまりないため、仕方がなかったと思います。
住んでいた村は険しい山道をバスで行かないと街に出ることができない場所で、小学校もその山道を毎日歩いて通学していました。そんな中でも楽しい生活を送っていましたが、両親がいない寂しさは辛く、初めてビデオ電話が出来たときの喜びは忘れられない思い出です。

ネパール

Q:来日したときの状況はどうでしたか?

レグミ:祖母は心配でしたが、家族全員で一緒に生活できる喜びは大きかったです。言葉の壁や生活環境・様式の違いに戸惑うことももちろんありましたが、学校では友人にも恵まれすぐに日本での生活に慣れることができました。

Q:日本語がとてもお上手ですね。どのように覚えたのですか?

レグミ:最初は全く話すことも出来なかったのですが、日本の幼児向けのかるたやテレビ番組で「ひらがな」「カタカナ」を少しづつ覚え、来日2ヶ月後、中学校に入学してからは、日本人の同級生や先生と交流することで4ヶ月ほどで日常会話程度は話せるようになりました。

大学での学びと将来の目標

Q:現在、大学では何を学んでいますか?

レグミ:名古屋工業大学に入学し、工学部 電気・機械工学科で航空工学、エンジン工学のエンジニアになることを目標として特に流体力学や伝熱工学について学びを深めています。

Q:将来の目標はなんですか?

レグミ:航空業界や工学分野の研究・設計・開発を行うエンジニアになるのが目標です。
工学部の専門知識に加え国際的なバックグラウンドも活かし、世界で活躍できる人材になりたいと考えています。

2020年FDAフライト研修

服部国際奨学財団との出会い

Q:服部国際奨学財団はどのように知りましたか?

レグミ:高校3年生の05月頃に姉が地下鉄で服部奨学金のポスターを見て教えてくれました。
応募の締め切りまで期限が迫っているタイミングではあったのですが、合格すれば安心して大学の勉強に専念することができると思い、迷うことなく自分の未来のために応募しました。

Q:面接選考で伝えたことはなんですか?

レグミ:今までこのような面接選考の機会はなかったのでとても緊張していたのですが、父の経営しているインドレストランのことを理事長が優しく質問してくれたことで緊張が和らぎ、大学で物理学や数学の理解を深め、宇宙航空分野で活躍できるエンジニアになりたいという目標を、自分の言葉でしっかりと伝えることができました。

さまざまな国籍・分野の奨学生からの刺激

Q:服部奨学生となって学生生活は変わりましたか?

レグミ:服部奨学生になっていなかったら、生活のために多くの時間をアルバイトに費やし貸与型の奨学金で大学に通わないといけなかったので、金銭的な問題で悩むことなく学業や課外活動に専念できる環境が整ったことの喜びは大きかったです。
おかげで、学業の時間を削ってアルバイトをするのではなく、社会勉強の一環としてアルバイトを行うことができるのも自分の将来のために良かったと思っています。

2019年新奨学生オリエンテーション

Q:服部国際奨学財団に入った当時のことについて教えてください

レグミ:最初に行われた服部奨学金授与式で様々な国籍・分野の学生や理事長はじめ選考委員の先生など、今まで出会うことができなかった方々に出会い刺激を受け、これからの大学生活に対して自分も精一杯頑張ろうとモチベーションが向上しました。

2019年第11期新奨学生証書授与式

Q:服部国際奨学財団の行事で印象的だったことは何ですか?

レグミ:色々とあるのですが、特に印象深いのは研修旅行です。2019年の奈良・大阪研修旅行において今まで自分では行ったことのないところを数多く訪れ、春日大社の中を特別に拝観することができたことなどが嬉しかったです。
また研修旅行を通じて服部奨学生同士の絆が更に深まりました。

2019年研修旅行

Q:服部奨学生の仲間との交流について教えてください

レグミ:研修旅行などでの交流を通じて、同じ11期生の奨学生や、先輩、後輩とも仲良くなることができました。コミュニケーションツールのSlackを活用して学生やOBOGと研究や進路の相談など気軽にすることができるので、同じ大学内で得られない情報やアドバイスを受けることができ、お互いに刺激を与え合う関係性を築くことができました。

2021年奨学生親睦会
2022年JAXA宇宙航空オンライン交流会

Q:最後にこれから応募する学生へ向けて一言お願いします

レグミ:私は服部奨学生となって経済的な心配が少なくなり、エンジニアになるという夢の実現に向かって多くの時間を勉強や課外活動、趣味などに充てることができるようになりました。
面接選考は緊張すると思いますが、優しい方ばかりなので自分の言葉で思い切ってやりたい事や夢を語ってください。
理事長や選考委員の先生方をはじめ事務局の皆さんも一人ひとりの学生のことを真剣に考えてサポートしてくれるので、自分の将来のためにも絶対にプラスになると思います。ぜひ夢に向かって一歩踏み出してください。

2020年FDAフライト研修 記念撮影

レグミ ウタサブさんはいつも前向きで礼儀正しく、服部奨学生同士の交流にも積極的です。服部国際奨学財団は今後もレグミ ウタサブさんの学生生活を支援していきます。

※このインタビューは2022年03月14日(月)にオンラインにて実施しました。