挑戦への大きな力を貰いました

清水 友紀子さん(第9期 服部奨学生/2017年4月~)
愛知県立大学 外国語学部 ヨーロッパ学科 フランス語圏専攻

清水 友紀子さん

高校3年生の時に服部奨学金に応募し、現在は愛知県立大学でフランス語を学ぶ清水 友紀子さん。留学にも挑戦するなどフランス語を学びながら夢に向かって進み続けています。
これまでの服部国際奨学財団での体験や思いをお聞きしました。

夢を目指して勉強と体験の場を

Q:愛知県立大学の交換留学制度を利用して語学留学されていたそうですね。

清水:2019年9月から2020年3月まで7ヶ月間留学しました。その間大学を一時休学していたので、今は実質5年生なんです。本当はあと1ヶ月勉強する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で帰国せざるをえませんでした。

Q:どうしてフランス語を勉強しようと思ったのですか?

清水:昔からキャビンアテンダント(CA)になりたいと思っており、そのために外国語の勉強をしてきました。でも、最近はコロナ禍ということもあり、少し方向転換することにしました。CAに拘らず、自分のなりたい姿や自分の適性に向き合った結果、今は学んできた外国語を活かすことを中心に進路を考えています。

ただCAへの夢は小学校2年生から目指していたので、空とつながる空輸業界や、空港勤務できる業界も考えています。

Q:留学について教えてください。

清水:フランス語の方言に興味があったのでフランスではなくカナダのケベックに留学しました。カナダは公用語が英語とフランス語の2つありますが、ケベックはフランスからの移民が多く、フランス語のみが公用語として使用されています。

フランス語にも日本語と同じように方言や訛りがあるのですが、ケベックの方言は想像していた以上に訛りがありました。大学で勉強したフランス語とはアクセントが違い、まるで日本の共通語と東北弁のような違いを感じました。最初は本当に聞き取ることが難しかったです。

ケベック州モントリオール

Q:日本語も方言は慣れていないと聞き取りづらいですよね。フランス語の方言に興味を持ったきっかけは何ですか?

清水:中学3年生の時に札幌から名古屋に引っ越してきて「疲れた」という言葉を「えらい」と言うことに驚いたことです。北海道はそういう時は「こわい」と言います。最初は全く意味がわからず、そこから方言への興味が広がっていき、日本語だけでなくフランス語の方言についても知りたいと思うようになりました。

今はゼミでカナダの若者の言語観を研究しています。彼らがそれぞれの言語にどんな考え方を持っているのか気になり調査しています。

第9期新奨学生証書授与式

Q:なぜ服部奨学金に応募したのですか?

清水:CAになりたいという小さい頃からの夢を叶えるためには、家の経済状況では難しいと考え服部奨学金に応募しました。

愛知県立大学に進学しカナダに留学するためには多額の費用が掛かります。また夢を叶えるためには勉強する時間を確保しなければいけません。その中で長時間アルバイトをして学費を賄うのは難しいと考えました。勉強する時間と大学の学費を確保するにはどうしても服部奨学金が必要でした。

それに加えて、奨学生として体験できることの幅広さに魅力を感じました。奨学金というとお金の貸し借りというイメージがありましたが、調べていくうちに、服部国際奨学財団では研修旅行や文化講演会があり、自分が大学に行くだけでは学び得ないことが多くあるということを知り応募を決めました。

Q:服部国際奨学財団での交流について教えてください。

多くの行事で様々な学びを得ることができます。1年生の頃は緊張してしまいましたが、行事以外にも懇親会や研修旅行のバスで隣になった先輩と会話する中で、勉強や学生生活について学び、励ましの言葉を頂きました。大学の友人とは違う分野の研究をしている人とお話するのは、学業だけでなく生き方の面でも本当に刺激になります。成長に必要なのは勉強だけではないと痛感しました。

2018年研修旅行

Q:印象に残っている行事について教えてください。

清水:『就活のためのメイクアップセミナー』です。大学では教えてくれませんし、教えてくれる場所も少ないので勉強になりました。今日のインタビューもその時の経験を活かして準備しました。

修了式の司会進行等、服部国際奨学財団のイベントボランティアも数多く経験しました。

2018年就活のためのメイクアップセミナー

2019年修了式での司会進行ボランティア

Q:研修旅行は楽しかったですか?

清水:はい、2回参加しました。先輩、後輩と同じ部屋で一緒に過ごすことで直ぐに仲良くなれました。学年が違う修学旅行のような雰囲気でした。

2018年研修旅行

勉強だけでは学べないことを

Q:服部奨学生で良かったと感じるのはどんな時ですか?

清水:様々な人と関われている時です。一人で勉強していると自分の世界しか見えず、大学では決まった友人との付き合いだけになりがちです。服部国際奨学財団では年齢や国籍、専攻や価値観の違う仲間がいます。CAを目指していた当時は自分の適性を見るべきか意志を通すべきか迷い先輩に相談しました。すると「自らの意志を尊重するということは価値があることだと思うよ」と言われ、そこで吹っ切れたんです。

大学生1年生の頃は勉強しなくてはと思っていたんですが、先輩方は勉強と趣味を両立している人が多く、とても楽しそうで自分もそうなりたいと思いました。私は時間の使い方が下手なのでバランスの取れる人を尊敬するし目標にしたいと思っています。

Q:服部奨学金に応募する学生に向けて一言お願いします。

清水:服部奨学生にとって服部国際奨学財団は家族のような存在だと感じています。奨学金の財団というと堅いイメージがあり、躊躇してしまう方もいるかもしれませんが、入ってみたら本当に色々な方と話す機会がありました。

服部奨学金を受給することでアルバイトにかけなければいけない時間を自分の将来を考える時間や、趣味、勉強に充てることができました。

服部奨学金がなかったら留学できませんでした。大きなことに挑戦したい方はぜひ応募することを勧めます。長期留学となると何百万円もの費用が必要です。大学の同級生には頑張ってアルバイトで稼いだり、親戚にお金を借りた友人もいました。服部奨学金のおかげで留学できたのは本当にありがたかったです。それがあったからこそ絶対に何か学ぼうという意思につながりました。服部奨学金は挑戦への大きな力になると思います。

清水さんが毎月カナダから送ってくれた留学レポートは、他の服部奨学生にも異文化へ接することの楽しさを伝えてくれました。
服部国際奨学財団は今後も清水さんの学生生活を支援していきます。

※このインタビューは2021年1月27日(水)にオンラインで実施しました。