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千葉裕太さんの「ゆめ」

誰かの夢のきっかけになれるような第一線の考古学者をめざす。

千葉裕太
千葉裕太

第4期奨学生(2012年~2017年)
愛知県立大学 国際文化研究科 博士課程 単位取得退学
愛知県立大学 多文化共生研究所 客員共同研究員
(2018年11月時点)

Q. 子供の頃の夢は何ですか?

小学校4年生の時の担任が考古学を学んでいた方で、その頃から考古学には興味がありました。

しかしその頃は勉強が嫌いで身体を動かすのが好きだったので、将来の夢は特撮ヒーローの中の人になることでした。

Q. 高校生の頃の夢は何ですか?

考古学を夢として意識し始めたのが、高校の時です。

進路希望調査でどんな分野の大学に進みたいか記入する欄があり、「○○学」をいくつも調べていく中で、考古学への興味が再燃しました。

Q. この大学(学部)を志望した理由は何ですか?

考古学を調べていく中で、メキシコにピラミッドがあることを知りました。

当時は今以上に、自分も含め、日本では「ピラミッド」といえば「エジプト」でした。へそ曲がりなので、「ピラミッドといえばメキシコでしょ」という人になってみたく、中米の考古学を学べる場所を探していました。

たまたま「世界ふしぎ発見!」というTV番組で、メキシコのテオティワカン遺跡でピラミッドの発掘をしている先生が愛知県立大学にいることを知り、愛知県立大学を志望しました。

Q. その夢を諦めかけたことはありますか?

大学卒業を控え、就職と進学を迷いましたが、考古学者の夢を諦め就職しました。

仕事は楽しかったのですが、残業や営業回りで毎日疲れました。

しかし、どんなに疲れていても、寝る前になんの気なく考古学の本を開くと、面白くて、ワクワクして、いつの間にか夜更かししていました。

やはり自分は考古学が好きなのだなと思っていた時に、大学の時の先生から「今度の海外調査に参加しないか」と声をかけられた時は、迷わず仕事を辞めてメキシコへ。そして帰国後、大学院に進学しました。

服部奨学金との出会い

当時、考古学者になる夢を叶えるために仕事を辞めて博士前期課程に進学しましたが、

アルバイトで得る収入で生活しなければならず、経済的に厳しい状況でした。

このまま夢を追いかけて博士後期課程に進むのは経済的に無理だと思い、就職を考えていた時、大学の学生支援課で、「服部財団が東日本大震災の被災者対象の奨学生を募集している」と教えてもらいました。

Q. 服部奨学金はどのように知りましたか?

服部奨学金は大学で教えてもらい初めて知りました。

日本学生支援機構等の貸与型奨学金は、卒業後の返還への不安から応募できませんでした。

他の給付型奨学金は少額で、私のように海外での調査が必要不可欠な分野では、採用されても一度の渡航で全て使いきってしまいます。

また、額の大きい奨学金は、スポーツの功績や受賞歴、発明や特許の有無などが重視されるものが多く、私のような人文社会学分野にとっては難しいと思っていました。

Q. 服部奨学生となってどんな感想を持ちましたか?

何よりも感謝の気持ちです。服部奨学金のお陰で、経済面での不安なく博士後期課程に進学することができました。

現在も、考古学を研究し、夢を追い続けられているのは、服部奨学金があったからです。

あの時、服部奨学金と出会えていなかったら、今の自分はなかったでしょう。

これからも研究成果を服部奨学生の仲間に伝えてもらい、交流を通じ切磋琢磨していきたいと思っています。

千葉裕太イメージ

さまざまな事情により夢を諦めかけている高校生に向けて

人生に困難はつきものです。

それは人災、天災問わず、突然襲ってくるものです。

しかし突破できないような困難なんて滅多にありません。どんなことでもどこかにやり方が隠れています。考え方を少し変えるだけでも解決策は見つかります。そんなの簡単に見つけられないと思うかもしれません。

いつも色んな所にアンテナを張るようにしてください。一人では見つけられないこともあります。そんな時は友人・家族・仲間を遠慮なく頼ればいいんです。

どんな人も一生のうちに3,000人くらいの知り合いができるといいます。一人が1つ情報を持つなら、3,000人で3,000の情報、友達の友達を紹介してもらえば900万の情報が手に入ります。

それだけあれば、どんなことでも解決できるはずです。

Q. 10年後の自分は?

10年後は夢を叶えて考古学者になって大学や研究機関にいるはずです。

私を考古学に導いてくれた小学校の先生のように、夢を持つきっかけになるような人でありたいです。

また、私がTVで見かけて追いかけ始めてしまった今の私の指導教員のように、誰かが追いかけてくれるような第一線の研究者になりたいと思っています。